ネッシー博物館

 

おじさん戻ってくるか心配になりつつ、おくさんが登ってくのを待っていた。

さかはかなり急で、こんどはおじさんが戻ってくるまでにおくさんが登ってこれるかどうか心配になった。

さすがに、おじさんがくるまでには来れたけど、来たとたん

「先いっちゃったの?」

「どうすんの?」

などと、わめき始めたが、とりあえず落ち着け!!

すぐ戻ってくると伝えて、そのあとはのんびり汗を拭きながら

ネス湖を眺めていた。

10分もたたずにおじさんは戻ってきてくれた。

お詫びの言葉もほどほどに、車に乗り込んだ。

車で数分の所にネッシー博物館があった。

駐車場の隣にはネッシーが池から顔を出していた。

おじさんに出発時刻を聞いて、急いでネッシー博物館に入っていった。

最初の部屋では、ネッシーの歴史や現在の探索状況など映画で教えてくれた。

英語だったのであんまり理解できなかったが、調査によると

ネッシーとしか考えられない超音波の反射が湖のそこから跳ね返ってきたらしい。

これはなかなか興味深い。

さて、その部屋が終わると次の部屋である。

今度はいろいろスタッフが解説してくれた。

他のツアー客はすでに先に行っているはずで、ちょっと早めに進みたかったので、

よくわからない説明は勝手に省いて、先に進むことにした。

いろいろ展示などがあって、最後にはお決まりのみやげ物コーナーだ。

どうもイメージと違うんだけど、かわいらしいネッシーが多い。

特にぬいぐるみなど。

もっとネッシーっぽいほうが良いな、と思いつつ時間が無いので外に出た。

車に戻ると誰もいなかった。

おじさんに尋ねると、みんなはまだ中にいるらしい。

いつのまにか追い抜いてしまったらしい。

追い抜くという言葉がわからなかったため、F1のナイジェル・マンセルが乗っていた車に

追い越す時用のオーバーテークボタンというのがあったので、オーバーテーク(Over Take

という単語を使ってみたが、ぜんぜん通じなかった。

おなじようなことはインドでもあって、ちょうどたまたま皆既日食の日に、

日食という言葉をどこで覚えたかサンイート(Sun Eat)と聞いたことがあったので

一生懸命説明して日食情報を仕入れようとしたが、全然通じなかった。

日食という現象を知ってさえいないのかも知れず、その時は会話不成立で終わった。

こんかいも会話不成立だったが。

しばらくするとぞろぞろ他のツアー客が戻ってきて、ツアーは終わりを告げる。

 

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